(復興する芦屋の町と桜より続く)

 

今年もこの日が来た。僕はあの強烈な揺れで死を意識し、日本は終わったと思い、タンスの下敷きになった。自分は生かされたんだと後になって実感した。そして今のSDGsの取り組みにつながる起点となる日でもある。

震災10年後に出した「一年後の桜」。震災20年後に出した「芦屋桜」。そして昨年30年という節目を迎え、3冊目の写真集「芦屋桜、咲く。」を出版し、神戸新聞、関西テレビに取材してもらえた。これは僕にとって大きな節目だったと振り返る気持ちに今日はなっている。117にこんな気持ちになるのは初めてだ。

瓦礫とガスの臭いが漂う実家周辺の光景は昨日のように思い出せるが、果たして40年の節目である2035年に僕はどうしているだろうかと、そんなことを思うのだ。僕は72歳になっている。変わらず故郷の芦屋桜を撮って写真集を出すのだろうか。一つのテーマを撮り続けられることが幸せなのではないか。

そのように思う今日を記しておこうと思う。

 

芦屋川の老桜(撮影:Hasselblad 907X CFV II 50C + XCD4/45P)

 

(へ続く)